2025年12月17日

お知らせ

12月|美しさは、静かな安心とともに。

人の出入りが増える年末年始。
旅行や帰省で家を空ける時間も長くなり、邸宅の外構は“見守る存在”としての機能性が問われる季節でもあります。

一方で、防犯・安全性を重視するあまりデザイン性が損なわれてしまっては、本末転倒です。
求められるのは、美観と安心を同時に叶える「設計された備え」です。

今回は、年の瀬を迎える邸宅にふさわしい「守りと品格の共存」をテーマに、
東京都・埼玉エリアの個人邸外構で見直しておきたいポイントをご紹介します。


年末前に見直したい外構の防犯・安全チェックリスト

1.門まわり・アプローチの照明環境

フロート階段とラインライトを組み込んだ邸宅玄関アプローチ(夜景)
杉並区の新築外構、昼景で見る門柱とファサード全体のデザイン

夜間の足元と顔まわりをやわらかく照らす外構照明は、防犯効果だけでなく、邸宅にふさわしい“迎え入れる空間”としての品格を保ちます。

・暗がりが生まれやすい階段や門柱まわりに、足元灯やポールライトを配置
・来客時に表情が見える程度の明るさを確保しつつ、眩しすぎない光量を選定
センサーライト+常夜灯の併用で、省エネと防犯性を両立

「玄関まわりが暗い」「アプローチに陰影が多い」と感じる場合は、
年末前に一度、照明計画の見直しをご検討ください。

2.視線と死角のバランス設計

縦格子フェンスと植栽で視線をコントロールした邸宅外構

プライバシーを守りつつ、完全な死角を生まない配置が理想です。
縦格子フェンスや半透過素材を活用することで、視認性と美観を両立できます。

・室内から外が程よく見え、外からは気配だけが伝わる「抜け感」のあるデザイン
・玄関や勝手口まわりに、背を向けるような死角をつくらない外構プラン
・植栽の生長によって防犯カメラや照明が隠れていないか、年末前に再チェック

守りを固めすぎて“閉じた印象”にならないよう、
透け感のあるフェンスと植栽を組み合わせることが、邸宅外構らしい品のある防犯設計につながります。

3.足元の安全性(滑り・段差)

タイルと植栽が調和する府中市のモダン邸宅アプローチ

雨や霜で滑りやすくなる天然石・タイルは、意匠を損なわない防滑処理が効果的です。
年末年始は、ご家族が集まり、久しぶりの来客も増えるタイミング。足元の安全性を、改めて確認しておきたい季節です。

・階段先端の視認性(段鼻ライン・色のコントラスト)
・手すりの有無や高さ、掴まりやすさ
・傾斜のあるスロープやタイルデッキの防滑性能

特にご高齢のご家族や小さなお子さまがいらっしゃる邸宅では、
「ほんの少しの段差」や「わずかな傾き」が転倒リスクになることも。
年末の大掃除とあわせて、外構の安全性もチェックしておくと安心です。

4.門扉・インターホン・表札まわりのメンテナンス

門柱・インターホン・ポストをまとめた機能門柱まわりの外構デザイン

年末は来客や配送も増える時期。
インターホンの音・カメラ映像・照明、表札の視認性、門扉の施錠状況を確認し、“迎賓空間”としての基本を整えておきましょう。

・インターホンの音量やカメラの映り方に問題がないか
・表札の文字が暗がりでも読み取りやすいか
・門扉や機能門柱のぐらつき・ラッチのかかり具合に違和感がないか

小さな不具合を放置すると、防犯面だけでなく、
「きちんと手入れされている邸宅」という印象にも影響します。
年の締めくくりにふさわしい外構の状態に整えておくことが、大切な“おもてなし”にもつながります。


安心が整えば、美しさはより際立つ。

外構は“見せるためのもの”であると同時に、“守るためのもの”でもあります。
その両立を実現するためには、数値だけでは測れない、設計者の美意識と経験が求められます。

年末年始という節目の前に、
静かな安心と気品を宿す「邸宅の顔」を整える時間を、ぜひ確保してみてください。


防犯性・安全性を高める外構のご相談は【堀切庭苑】へ

当苑では、防犯性・安全性・美観を兼ね備えた、
邸宅外構・エクステリアの設計およびメンテナンスのご相談を承っております。

  • 夜間照明とファサードデザインを両立させるライティング計画
  • 視線設計・フェンス計画・防滑処理など、細部まで行き届いた安全性への配慮
  • 部分補修から全体の再構成まで、既存外構を活かしたご提案にも対応

「来年もこの景色とともに、安心して暮らせるように」。
そんな願いを込めた年末の外構見直しを、堀切庭苑が丁寧にお手伝いいたします。

季節の外構コラム一覧

季節ごとのテーマから外構・エクステリアを見直していただけるコラムも、ご好評をいただいています。
あわせてご覧いただくことで、年間を通じた邸宅外構の在り方をイメージしていただけます。

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